Form2の出力品の洗浄にELEGOO Mercury Xが良さそう

 私はForm2の出力品の洗浄には「光造形機に使っている便利な道具や消耗品」で紹介した、超音波洗浄機と、Form2/3専用の洗浄機FormWashを今でも使ってます。

 超音波洗浄機はFormWashを持ち出すまでも無い、小さい部品の出力洗浄に、コーナンで買った密閉できる蓋付きのPP製容器と一緒に使っています。
 密閉容器を使うのは、洗浄槽の汚れを防ぐ為と、開放状態で超音波洗浄するとIPAが気化し易いからです。
 気化したIPAを高濃度で吸引すると危険ですし、引火する可能性が高まるので、超音波洗浄機でIPAみたいに揮発性の高い溶剤を使う時には、水を張った洗浄槽に密封できる容器を入れて使わないとならない様です。

 メカニカルスターラーは、元々は、塗料瓶をまとめて攪拌する為にヤフオク!で入手した物ですが、超音波洗浄した後のゆすぎに使っています。

 Form2のビルドプラットフォーム一杯に出力した時にはビルドプラットフォームごと洗浄出来る、FormWashを使っています。
 こちらは超音波洗浄機ではなく、磁石の力で容器の底に取り付けてある回転体でIPAを攪拌する、理学用途に使われるマグネチックスターラーと同じ仕組みです。
 FormWashはビルドプラットフォームごと洗浄出来るのと、自動引き上げ機能でIPAに出力品を漬け置きし過ぎてダメにしてしまう事がないのので、便利なのですが不満点が4つあります。

 1つ目の不満点はIPAを満たす容器に密封性が無い事です。
 蓋は付いているので、使用時のIPAの揮発や飛び散りは抑制できるのですが、密封性がないので、使用しない時にはIPAは別の密封性のある容器に移し替えないとなりません。
 ビルドプラットフォームごと洗浄する為には、容器に9リッター近のIPAを入れないとならないのでIPAの移し替えはかなり手間です。

 2つ目の不満点は容器を本体から取り外す際には、上蓋を開けて籠を引き上げた状態にして、籠を取り外す必要がある事です。
 この状態で移動したくはありません。
 籠を引き上げた状態にするにはFormWashを通電させないとなりません。
 私は、IPAの出し入れは屋外で行なっているのですが、そこまで電源を引く必要があります。
 IPAを容器に入れる場合なら、FormWash本体は使用する場所に設置して、容器だけ持ち運べば良いのですが、FormWashからIPAを抜く時には、籠や本体側にもIPAが付着しているので、FormWashを本体ごと移動させる必要があるのです。

 3つ目の不満点は、消耗品であるはずの容器部分が販売されていない事です。
 FormWashが2017年末に発表された当初は、消耗品である容器は別売する旨が告知されていましたが、2021年6月時点では販売されている様子はありません。
 交換用の容器は販売店や代理店に問い合わせれば入手できるのかも知れませんが、2021年6月時点では、Formlabsの直販でも扱っている様子はないので、ネット通販で気軽に買えそうにありません。

 4つ目の不満点は7万円以上する価格です。 
 2018年1月にYahooショッピングのグラスロードカンパニーで購入した時は、画期的で便利な物だったのと、容器部分が交換できると言う事だったので、価格はそれ程気にならなかったのですが、交換容器が販売されず、2021年6月現在で72,600円と言うFormWashの価格(アマゾンでは70,930円)は高過ぎます。

 と言う事でFormWash以外にも、Form2のビルドプラットフォームごと洗浄出来そうな物が他にあればと思っていたら、ELEGOOらMercury Xと言うFormWashの代替に丁度良さそうな製品が発表されていました。
 IPAを使って光造形機出力品を洗浄するだけでなく、LED紫外線ランプにより二次硬化も行える、FormWashFormCureの機能を一台にまとめた製品です。

 洗浄用容器の具体的な寸法は記載されていませんが、二次硬化用のターンテーブル分部の直径が195mmとの事なので、写真で見る限り、容器の中の籠の内寸は200mm四方くらいありそうです。

 162mm四方のForm2やForm3ビルドプラットフォームは、固定する工夫は必要ですが、洗浄用の籠の中に問題無く収まりそうです。

 IPAを入れる容器は密封性があり、使わない時にはそのままIPAの保管に使えそうです。

 既に販売されているMercury Plusを扱った動画で見る限りは洗浄終了時のアラーム音が小さく、短時間しかならないのは気になりました。

 Form2のグレーV4レジンの出力品を2時間くらい漬け置きしてしまった時には特に問題はなかったのですが、光造形機の出力品はIPAに漬け置きし過ぎると、出力品をダメにしてしまう事があるそうで、2時間以上だと何かしらの問題が起こるかも知れません。
 自動引き上げ機能を持たない洗浄機には、洗浄終了に気付かず漬け置きしてしまわない様に、洗浄終了後のアーム音を大きめで暫く鳴り続ける設定が欲しい所です。

 Mercury Plusは2021年6月時点では、アマゾンで14,000円、2500円引きのクーポン適用で11500円で販売されています。これを踏まえると、Mercury XのAmazon等での販売直後の売り出し価格は2万円程度で、ある程度時期が経てば16,000円位で購入できるのではないかと期待しています。
 Mercury Plus用の交換容器は2021年6月時点では2,800円で販売されているので、Mercury X用の交換容器は大型化に伴い価格は上がるとは思いますが、Mercury Plus用の交換容器同様に販売されると思います。

 ELEGOO Mercuryシリーズは、FormWashの様に自動引き上げが無いのが残念な所ですが、FormCureの様に二次硬化にも使えて、交換用の容器も販売されているMercuty Plusが日本国内の実売価格で11,500円、Mercury Xが150ドルはとてもお買い得に思えます。

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