光造形機出力品の経年劣化 その2

 光造形機誌出力品の経年劣化の反応が良かったので、手元に残っていた出力品を引っ張り出して見ました。
 今回はKudo3D Titan1の出力品の写真も掲載しています。

 下の写真はワンダーフェスティバル2016冬向けにForm1+と互換レジンMaker Juice SF for Form1/+ で出力した神崎蘭子の原型です。
 全てのパーツが何かしらのひび割れが起きていたのだけを確認しただけで仕舞ってしまい、良く見ていませんでしたが、ひび割れの仕方は一様ではないですね。
 頭はを落としたとかは無く、取り出して見たらこんな感じになっていました。
 ツインテールも自然に割れた物ですが、パーツ毎にひびの入り方が違いますね。

 下の写真はキャラホビ2015向けにForm1+と互換レジンMaker Juice SF for Form1/+で出力したフェイト・テスタロッサ
 こちらもひび割れが入っていました。

 保管はいずれも箱に入れて、押し入にれの上にある天袋で行っていたので、冷房の冷気は入らず、夏場の熱にやられたのかも知れませんが、前回お見せした全く問題の無い物も同じ場所に保管していたのと、ひび割れの仕方がパーツ毎に異なるので、どの様な条件でひび割れるのかは皆目見当が付きません。

 Maker JuiceのSFレジン。

 下の写真は、ワンダーフェスティバル2017冬向けにFormlabs 純正のグレー V2レジンで出力した鹿島の下半身。
 ウエーブ エポキシバテ軽量タイプで修正を行った部分含めて、問題ありません。

 ウエーブエポキシパテ軽量タイプは、使い慣れいるのと、常備しているので、深く考えず使いましたが、Formlabsの純正レジンとの相性は良いみたいです。

 かなり平滑に出来ているのと、出力品のモールドは細く、浅く、埋まるのも面倒なので、サーフェイサーは塗布していませんでした。
 モールドはデータ上は0.3mm位で入れたのですが、レーザーSLAだとモールドが埋まりがちになるので、幅や深さが足りなかった様です。サーフェイサーを塗布する前提だとデータ上は0.5mmくらいの幅や深さに設定した方が良いみたいですね。

 下の写真もワンダーフェスティバル2017冬向けに出力した鹿島のスカート。
 厚みが思ったよりも薄くてWaveエポキシパテ軽量タイプで裏打ちしていますが、問題は見受けられません。

 Formlabsの標準レジンは、最終製品への利用も視野に入れて作られているみたいなので、経年劣化への配慮もされているみたいですね。

 下の写真は2015年2月にKudo3D Titan1での出力品です。
 レジンはSpot-HT。
 Tatan1はレジンコンテナからの剥離にはテフロンフィルムを用いる為か、貼り付きが強く、空洞化が必須だったので、この出力品は厚みが3mm程度の中空になっています。

 Spot-HTの出力品は、割れ易く、柔軟性も無いので、切削加工して仕上げる事は可能ではあっても、一旦レジンキャスト複製した方が良い感じでした。
 それでも当時としては画期的でForm1+が届くまでは満足していました。

 写真の出力品は試しに出力した物なので、二次硬化等は行っていません。

 下の写真は2018年に廃棄する直前に撮影した写真です。
 写真では問題が無さそうに見えるのかも知れませんが、白い部分はひび割れです。
 元々中空なのに加えて、脆くなっていたので、少しの力で割れる様な有様でした。
 二次硬化を十分にすれば結果は違ったのかも知れません。