精密サークルカッターを買った

 DSPIAE(ディスペイ)のサークルカッターMT-ECを購入しまし。
 タイトル通り、精密な円を切り出せるサークルカッターです。

 国内でも流通していて、2021年6月現在ではアマゾンで購入可能です。

 サークルカッターは以前からNTカッターのC-3000GPを主に使っていました。
 直径3~26cmの円を切る為の道具です。

 C-3000GPでは切り出し出来ない26cm以上の円はCL-100Pを使っていました。これは10~100cmの円を切る事が出来ます。
 どちらもDIY向けなので、マスキングテープからゴムシートまで、色々な物を円型に切り出す事が出来ます。

 マスキングテープで小さい円を切り出す用途ではダイソーのサークルカッターを改造して一時期使っていました。
 改造により、かなり小さめの円を切り出せるので、マスキングテープで小さい円を切り出すのには一番安上がりな方法だと思います。

 ダイソーのサークルカッターを改造した当初は、思っていたよりは上手い具合に小さい円が切り出せるので、喜んで使っていましたが、円の大きさを決めるのが難しかったり、安定して綺麗に円を切り出すのが難しかったり、小さい円を切り出すには詰まんで回す位置が高すぎるので安定しなかったりと、難点があったので次第に使わなくなって行きました。

 レーザーカッター Podea-01は小さい円も高精度で切り出せますが、円の様に単純な形状を切り出す用途に使うのには手間がかかり過ぎるので、イベント向けの完成品製作の様に時間が十分に取れない中では使えません。

 DSPIAE(ディスペイ)のサークルカッターMT-ECであれば、手間もなく高精度に小さ円のマスキングテープが切り出せるのではないかと思い、購入した次第です。

 私はAliExpressでMT-ECを2021年4月30日注文して、6月17日に届きました。
 初回の発送時は中国の税関で日本への輸出許可が下りず5月中旬に日に発送元に返送さました。
 5月20日に再度発送されたものの、初回発送と同様に中国の税関で日本への輸出許可が下りず5月29日に発送元に返送されました。
 5月30日に私がAliExpressのメッセージ機能で、3度目の発送を販売店に願い出た所、5月31日に販売店から「発送後に連絡する」と回答があったものの、その後は連絡がないまま、2021年6月17日佐川急便で届きました。

 急ぐ物では無かったので、割安なAliExpressで注文したものの、届くまでの手間と日数を考えると、日本国内で在庫されているアマゾンで買った方が良かったですね。

 MT-ECは発泡スチロールで梱包されていた為、表面のスレはあるものの、中国からの通販では宿命的でほぼ不可避と言って良い、箱の角潰れは有りませんでした。

 MT-ECは半完成状態で部品を取り付ける必要がありました。
 ゴムシートを張って、ネジを締めるだけなので、組立はそんなに難しくはありません。
 ネジを締めるのに使う六角レンチは複数付属していますが、ハンドルを固定する為のマイナスドライバーになる様な金具類はは付属していませんでした。

 MT-ECの刃はスプリングに取り付けた磁石付きの金具で懸架する方式です。
 スプリングはサスペンションの様に機能します。
 スプリングに取り付けられた円盤状の金具を回す事で刃の押し出し量を調整します。
 金具には磁石が取り付けられているので、刃が自重で脱落しない様になってはいますが、何かの拍子に脱落する事はあります。

 MT-ECの接地部分のゴムシートの粘着剤は、貼り直しが出来る物だったので、何度か貼り直しました。

 MT-ECが切り出す円の半径の設定は、目盛に合わせて目分量で決めて、ハンドル付きのネジで固定する方式です。
 この構造だと精密な設定は難しそうですね。

 印鑑用のゴムマットを下敷きにMT-ECを使ってみたら、柔らかすぎて綺麗に切れませんでした。

オルファのカッター用マットは比較的硬質なので、MT-ECで綺麗に切り出せました。

MT-ECの切り出しにはゴッドハンドのガラスカッターマットが一番精度が出る様な気はしましたが、ガラスカッターマットにカッターナイフでマスキングテープの切り出しをしている時には付かなかった傷が付くのと、刃の摩耗が激しそうでした。

 以上の事から、MT-ECを使用する時には、カッター用のマットを下敷きに使うのが良さそうです。
 硬質ゴムであれば、刃もそうそうは摩耗しないと思います。

 今回私がMT-ECに使ったオルファの回転カッターマットは回転構造の為に平坦さに欠けるので、一般的なカッター用マットを用意するのが良いでしょう。

 オルファのA4サイズのカッターマットは大き過ぎるので、B5サイズがあれば良いと思います。
 ダイソー等の100円均一だと、マスキングテープを切り出すのには丁度良いサイズのカッターマットが売られているのですが、使っている内に印刷がマスキングテープで剥がれてしまうので、オルファやNTカッターのマットにした方が良いと思います。

  MT-ECの替え刃はアマゾンで売られている上位機種用の物が使えそうです。
 アマゾンのMT-ECの商品ページのQ&Aの2021年1月3日の販売店の回答では、専用刃の販売も予定されているそうですが、今もまだ販売されていない様です。

 MT-ECで出来るだけ小さな円の切り出しに挑戦した結果です。
 MT-ECは構造的に微調整がし辛いので、1mmびったりは無理でしたが、数千円で買える物での仕事としては悪くないのでは?

 MT-ECで切り出せる円の最大直径は48mmくらいてす。

 MT-ECで綺麗に切り出す為には、刃の送り出し量や、切り出すテープやシール類のマットへの密着具合、マットの種類等、色々要素があるので、それ程難易度は高くないものの、習熟が必要な工具だと思います。

 MT-ECが切り出す円の大きさの設定は、構造上、どうしても曖昧になってしまうので、厳密な値での円や同心円の切り出しまでは出来ないものの、テンプレートを使ってマスキングテープを切り出すよりは簡単で綺麗に切り出せるのと、微妙なサイズも頑張れば切り出せるので、MT-ECは価格を考えれば十分な性能と機能を備えた製品だと思います。

 DSPAIE MT-ECが届く前日の、2021年6月16日に、アメリカのアマゾンでTHINNERLINEのサークルカッターを注文していました。
 決済方法によって価格は多少変わると思うのですが、私が注文した時には、送料、決済費用込みで、おおよそ5,800円でした。
 印刷は異なりますがShadow Hobbyで販売されているサークルカッターと基本的には同じ物の様です。

 THINNERLINEのサークルカッターも届き次第紹介したいと考えています。

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