EOS R50 VとRF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZを買った。

EOS R50 Vは2025年5月に発売されたEOS Rシリーズの動画に特化したAPS-Cサイズセンサーを搭載したカメラです。
私が普段使っているEOS Rは4K撮影時はAPS-Cサイズにクロップされるので、APS-CサイズセンサーのEOS R50Vでも動画撮影ではEOS Rと同じ様な映像が撮影できる様だったのと、以前からEOS R使っていたRF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZのパワーズムのリモコン制御や、EOS R50 Vのデジタルズームが試したくて2025年12月下旬に購入しました。
EOS R50Vの機能的な特徴を思いつくまま羅列すると下記の様な感じです。
1 センサーサイズはEOS KissデジタルやEOS Mシリーズと同じAPS-Cサイズ。
2 4K30p動画をCanon Log3含めて、内蔵するSDカードへの録画とHDMI出力が選択的に可能(同時にHDMI出力とSDカードへの録画は出来ない)。
3 4K30pより大幅にクロップされるが4K60pでの撮影や内部録画が可能。
4 フルHD動画撮影時に無段階に10倍までのデジタルズームが可能。
5 6000×4000の解像度での写真撮影が可能。
6 右側面に三脚用のネジ穴がある。
7 パワーズームを備えたRF/RF-Sマウントレンズのパワーズームをボディ側から制御可能。リモコン操作にも対応。
8 実売価格はボディのみは10万円以下、ネットの最安値では9万円強。RF-14-30mm F4-6.3 IS STMのレンズキットは12万円~14万円位で、ネット通販の最安値は11万円弱。
9 発売から半年くらいの比較的新しい製品なので、中古品と新品の価格差はそれ程大きくない。Yahooショッピングの様にポイントが多く付与される事がある所でポイントを勘案すると、新品の方が割安感が強い事もある。
EOS R50 Vの外観と機能





RF14-30mm F4-6.3 IS STM PZのシルバーを取り付けたEOS Rと、同じレンズの色違いを取り付けたEOS R50Vと並べてみました。
EOS R50Vはファインダーが無い分だけ小型化していて、少し厚みのあるEOS Mと言った感じです。
EOS Rはフルサイズセンサーを搭載している事を考えるとかなりコンパクトなので、EOS R50Vが極端に小さくは感じません。

背面の液晶モニターはEOS Rよりも小さい3.0型です。
EOS RPやEOS R6、EOS R8も3.0型なのでEOS Rが少し大きいと言うべきなのでしょう。
HDMI出力しながら背面液晶モニターを表示する事も可能です。

背面液晶とHDMI出力に両方同時に表示している時はSDカードへの録画は出来ないので、HDMI出力の外部録画やライブ配信を前提にした機能です。

背面液晶の表示は縦位置にも対応しています。
水準計も縦位置にしっかりと対応しています。

HDMI端子はEOS R50と同じ、タイプD、マイクロHDMIです。
EOS R6 MarkⅡやEOS R8、EOS R10、EOS R100もタイプD、マイクロHDMIなのでキヤノンのミラーレス機では標準的なHDMIコネクターです。

今まで使っていたEOS RやEOS Kiss X9iは共にタイプC、ミニHDMIだったのでEOS R50 VのミニHDMIに対応するHDMI変換コネクターの買い足しが必要でした。
EOS R50 VのコネクターカバーはEOS R同様に引き出してから回転する物です。



EOS R50 VのHDMIコネクターとUSB TYPE-Cコネクターは接近していて、ケーブル側のコネクターの形状や大きさによってはUSB TYPE-Cに干渉するので、HDMIケーブルやHDMI変換ケーブ、HDMI変換コネクターは慎重に選んだ方が良さそうです。
アマゾンで売られていた変換ケーブルはLeft以外ならUSB TYPE-C端子と干渉せずに使えそうです。

電池室や扉の位置は他機種と変わらずでSDカードは電池と同居です。
ロック機構はバネ無しでした。
電池はEOS Kiss X9iと同じLP-E17です。
EOS R50 Vで純正電池使用時はUSB TYPE-C端子から充電や一部撮影機能使用時の給電に対応する様です。
私は普段、EOS R50 VをACアダプター電源で使っているので、LP-E17電池の持ちがどうなのかは良く分かりません。


シャッターボタンの前にパワーズームとデジタルズームに対応するズームレバーが備わっています。
キヤノンレンズのズームリング構えた時に反時計回りがテレ、時計周りがワイドなので、ズームレバーはそれとは逆で、直感的な操作とは外れるので使い辛さが有ります。 何故そうしたのかは全く分かりません。

右側面には三脚用のネジ穴があり、縦位置でも使えるのが外観上でも大きな特徴となっています。

EOS R50Vは操作が右に集中しているので、右側面のネジ穴にマウントすると操作性か悪化するので、パソコンやスマホと言った外部機器から制御の方が良さそうです。
電動ジンバルにカメラを固定して撮影している時にはカメラに触れる事が出来ないのもあって、EOSシリーズのボタンやダイヤル類の操作が出来るリモコンが欲しいですね。

右側を底にすると他機種の縦位グリップを使った時や説明書で案内している縦位置とは逆さになるので、キヤノンのEOS R50V製品紹介ページでは吊るしての運用を提案していました。

前から見て右下、レンズリリースボタンの下にあるのは自撮りの時に使う録画用ボタンです。
録画専用みたいで、写真撮影では動作しませんでした。
EOS R50 Vの写真撮影機能

上の画像はEOS R50VとRF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZで撮影したスチル写真(静止画)。
ISO感度3200、シャッタースピード1/50、絞りf7.1。
EOS R50Vは写真用カメラとしても十分な性能を有しています。
写真撮影機能の使い勝手は特に悪いとは感じませんでした。


ホワイトバランス設定でケルビン設定が出来たり、水平を確認するための水準計を背面液晶にオーバーレイ表示出来たりと、写真用カメラとしての機能は優れていて、操作はEOS Rを踏襲していて写真撮影に使う時に戸惑う事はありませんでした。
EOS R50 VデジタルズームとRF14-30mm F4-6.3 IS STM PZのパワーズーム

EOS R50VはRF-S14-30mm F4-6.3 S|IS STM PZのパワーズームをBluetoothリモコン BR-E1のTとWボタンを使って操作できます。
BR-E1のTとWボタンはEOS R50Vでデジタルズームが利用できる状態ではデジタルズームを操作するEOS R50Vのズームレバーと同じ役割をします。
リモコンではパワーズームを、カメラのズームレバーではデジタルズームをと言った様に、リモコンのTとWボタンとEOS R50Vのズームレバーとで別の機能を割り振る事は出来ない様です。
先にシルバーのRF-S14-30mm F4-6.3 IS STMを個人売買で手に入れて、EOS Rで使ってみたらとても使い易く、パワーズームがリモコンでも使えると言う事でEOS R50Vに興味が湧いたのがEOS R50V購入の切っ掛けでした。
RF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZは最短撮影距離がズーム全域で15cmと凄く寄れるレンズで、便利だったのでEOS RとEOS R50Vとで同じレンズが同時に使えれば便利だと思い、EOS R50 Vの購入を機に追加購入しました。

EOS R50 V発表前のリーク画像のEOS R50 Vのボディの色は白でレンズはシルバーだったのでEOS R50 VはEOS R50の様にカラーバリエーションでホワイトも発売されている物だと思っていたのですが、キャノンのEOS R50 V商品ページにはカラーバリエーションの案内はなく、シルバーのRF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZはホワイトのEOS R50 Vと共に一般向けには市販されてはいない様です。
上の2つの動画はEOS R50VのデジタルズームとRF14-30mm F4-6.3 IS STM PZのパワーズームを制御する様子です。
EOS R50VのデジタルズームはEOS Kiss シリーズから搭載されていたピント微調整用のデジタルズームと違い、16対9のアスペクト比で10倍まで無段階に調整可能です。
但し、使えるのはフルHD動画撮影時のみで4K動画撮影や静止画撮影には利用できません。
画質もフルHD動画を引き延ばしただけのような感じであまり良くなく、画質だけなら従来からある3対2のアスペクト比の5倍や10倍の拡大表示の方が良い様に思えます。
デジタルズームはズームレバーで操作します。
デジタルズームが有効な場合、パワーズームはズームリングのみで操作できる、排他的な利用となります。
光学ズームのテレ端を境に自動的にデジタルズームと切り替わる、コンパクトデジタル カメラやスマホでは一般的な機能はEOS R50 Vには無い様です。
キヤノンのズームレンズのズームリングは反時計回りに回すとテレ側なのですが、ズームレバーは右に倒すとテレ側と、方向が逆なので直感的に使い辛く、慣れが必要となります。
RF-S14-30mm F4-6.3 S|IS STM PZ装着時のパワーズームの度合いの表示はズームレバーに合わせていて、ズームリングとは表示が逆方向になっています。何故これで良いと考えたのかは全く理解できません。
RE-S14-30mm F4-6.3 SIS STM PZにはない標準や望遠域をデジタルズームでカバーできればと思っていましたが画質的に、それは厳しい様に思いました。
EOS R50 Vの映像画質


EOS R50Vの動画の4K画質はHDMI出力含めてEOS Rと同等でした。
上の2枚の画像はEOS R50VとRF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZで撮影したHDMI出力をキャHDMIプチャーボード(AverMedia Live Gamer 4K)を使ってパソコンに映像を取り込んだ時の4K映像のキャプチャー画像です。


上の画像も4Kのキャプチャー画像でRF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZのワイド端で撮影した4K映像のHDMIキャプチャー画像で、下は拡大表示した物です。

出荷時では温度上昇緩和機能が適用されていて、待機時の背面液晶やHDMI出力に表示される映像の画質は低下しています。
温度上昇緩和を切に設定すると、消費電力や発熱は大きくなりますが、待機時でも画質は低下せず、背面液晶、HDMI出力共に録画時やLive配信時と同様の画質になり、映像をHDMI出力する場合ならEOS Rと全く同じ使い方が出来ます。
EOS R50 VとEOS RPとの比較
新品、中古品ともにEOS R50 VとEOS RPとの間には大きな価格差はなく、状況によってはEOS RPの方が安い場合もあるのでEOS R50 VとEOS RPのどちらを購入した方が良いのかは迷うと思います。
私は、汎用性を考えるなら、電子ビューファインダーを備えていて、フルサイズセンサーで写真やフルHD動画が撮影できるEOS RPを購入した方が良いと思います。
但しEOS RPでフルHDや4Kの動画が撮影が出来るのはフルサイズセンサー用のレンズを装着した時のみで、4Kは25pまでで30pには対応せず、RF-Sやマウントアダプターを介してEF-Sレンズを装着した時や、フルサイズセンサー用のレンズを装着していてもクロップ設定した場合は、720P、HD画質の動画撮影となり、EOS RPでの動画撮影には大きな制約があります。
EOS Rと同様にフルサイズセンサー用レンズだけでなくAPS-Cサイズセンサー用レンズも活用して、フルHDや4K動画を撮影したり、配信に使いたい場合は、EOS R50 Vはもっとも安上がりな選択肢だと思います。
EOS R50 Vの総評
EOS R50VはEOS Rでは出来なかったCanon Log3 422 10BitのSDカードへの録画が可能になっていて、動画撮影に関してはEOS Rを凌駕する機能を有しています。
2026年1月時点で、EOS R50Vと同じ様な価格帯で同等の動画撮影機能を有した製品は他のメーカー含めて見当たりません。
EOS R50Vに期待していた機能は自分にとってはどれも期待外れでしたが、動画撮影機能は高機能で映りも申し分なく、写真撮影機能はEOS Kiss X9iと遜色なく使える物だったので、EOS R50 Vの価格に対する性能や機能には満足しています。





