EOS 5D MarkⅣ 現行のフルサイズデジカメを試した

 どうも、Nimbusです。

 EOS 6Dに続き、フルフレームサイズセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラ、EOS 5D MarkⅣを試す機会がありました。

 EOS 5D Mark Ⅳは2016年に発売されて今も製造販売が行われている現行製品で、最上位機種のEOS 1DX MarkⅢに次ぐ上級機種です。

 2020年6月頃にEOS Rの中古品を購入した時(Canon キヤノン EOS Kiss X10i レビュー参照)にはEOS 5D Mark Ⅳは価格が高くて中古品でも手が出ませんでしたが、3年が経過した現在ではEOS 5D Mark Ⅳの中古品は随分手軽になり、動作に不具合はないが傷や塗装の剥がれ等がある様な実用品だとEOS Rよりも安価に売られいる事が多くなりました。

EOS 5D Mark Ⅳの画質

 EOS 5DMark Ⅳの画質は非常に素晴らしい物でした。

 EOS 5D Mark ⅣはEOS Rと同じ様な写真が撮影出来る様ですが、EOS Rを試した時にはEF-S 17-55mm F2.8 IS USMを使っていたので、手元に残っている写真はクロップモードにより画素数が1,160万程度とセンサーの能力が制限されていましたが、今回のEOS 5D Mark Ⅳではセンサーの能力を制限される事無く撮影できました。

EOS 5D Mark Ⅳ EF 100mm F2.8 マクロ USM
ISO 100
F9
1/13
WBマニュアル
ピクチャースタイル ポートレート
カメラで出力したJPEG

EOS Kiss X10i EF-S 60mm F2.8 マクロ USM
ISO 100
F7.1
1/25
WB マニュアル
ピクチャースタイル ポートレート
RAWデータをDPPで編集後JPEG出力

EOS 5D MarkⅣ EF 50mm F2.5 コンパクトマクロ
ISO1600
F7.1
1/30
WBマニュアル

EOS Kiss X10i EF-S 17-55mm F2.8 IS USM
ISO1600
F7.1
1/40
WBマニュアル

 EOS 5D Mark Ⅳで撮影したJPEGデータをWindowsフォトで表示したり、RAWデータをDigital Photo Professionalで表示する分には、EOS 5D MarkⅣの画質の良さや編集時の優位性は実感出来て、感動もするのですが、パソコンやタブレット、スマホで表示するのに適したサイズに縮小すると、EOS Kiss X10iとの差は好みによる誤差の範疇になってしまって、EOS 5D MarkⅣの画質の優位性は失われてしまう様に感じました。

 EOS Kiss X10iの画像は「EOS Kiss X10i フィギュアの写真を撮影」も参照して下さい。

 私の用途ではEOS Kiss X10iに更にEOS 5D Mark Ⅳを追加する程ても無い様に感じました。

EOS 5D Mark Ⅳの操作性

 EOS 5D Mark Ⅳの、ファインダーを使っての撮影はEOS 40Dと、ライブビューの操作はEOS Kiss X9iとほぼ同じで違和感は有りませんでした。
 パソコンでのリモートライブビューは付属しているUSBケーブルやWifi接続共に、EOS Kiss X10iやEOS Kiss X9iと同じ様な感覚で使えました。

 EOS 5D Mark Ⅳでのライブビューの拡大表示時の表示位置をEOS Kiss X10iの様に液晶タッチパネルのスライドで拡大エリアを移動が出来ないのは不便に感じました。
 EOS 5D Mark Ⅳは2017年に発売されたEOS Kiss X9iの前年に発売された製品なので、これは仕方ない所でしょう。

 背面液晶が表示しないのが基本なのは、普段EOS Kissシリーズを使っている私にはとても不便に感じました。

 キヤノンの公式サイトでのEOS 5D Mark Ⅳ 仕様一覧によると、EOS 5D Mark Ⅳとパソコンとの接続がUSB 3.0相当のSuper Speed USB対応となっているので、リモートライブビューの遅延が少なくなるのではと思い、パソコンのUSB 3.1ポートに接続してみましたが、USB 2.0相当のEOS Kiss X10iと体感上の違いは感じませんでした。

 EOS 5D Mark ⅣのUSB 3.0接続は相性が大きい様なので、USB 3.0本来の通信速度が出ていなかった可能性はあります。

電源スイッチやモードダイヤルはEOS 6Dと同じですね。

 EOS 5D Mark Ⅳでは、EOS 1DXと同様にEOS 40Dで使っていたRS-80N3が使えました。

EOS 5D Mark Ⅳのカードスロット

 カードスロットはSDカード用とCFカード用の2つのスロットがあります。

 CFカードは今も普通に手に入りますし、カードリーダーの関係でSDカードしか使いたくない場合は、SDカードアダプターを使えば良いと思います。

 「EOS 1DXにSDカードアダプターと最速CFを試す」で紹介したCFカードアダプターを使って、EOS 5D Mark ⅣでSDカード2枚への同時記録を試してみました。

 パソコンでデータを確認した所、問題無く使えていました。

EOS 5D Mark Ⅳ と EOS Kiss X10iの外観比較

EOS 5D Mark ⅣEOS Kiss X10iと比較するとかなり大型です。

フルサイズカメラ用レンズに付いて

 EOS 5D MarkⅣはEOS 6Dと同様に、EF-Sレンズが使えないので、EF 100mm F2.8 USM マクロEF 50mm F2.8 コンパクトマクロで撮影しました。室内でフィギュアを撮影するには、この2本のレンズで困る事は有りませんでした。

 50mmから100mmの間の間の焦点距離を補完する単焦点レンズは、シグマ 70mm F2.8 DG MACRO Artくらいしか現実的な選択肢は無いのですが、キヤノン Digital Photo Professionalの現像では、社外品レンズでは色収差や歪曲収差の補正が受けられない様です。

 解像感を満足させられるズームレンズとなると、EF 24-105mm F4L IS USM Ⅱの様なかなり高価なレンズが必要となります。

 最短撮影距離がEF 24-105mm F4L IS USM Ⅱの先代となるEF 24-105mm F4L IS USMは最短撮影距離が45cmとAPS-C用デジカメ向けに販売されている標準ズームレンズに比べて遠いのか最大の難点です。

 最短撮影距離が45cmのEF 24-105mm F4L IS USMを私が使った印象としては、三脚やアームに固定して撮影する用途では特に問題は無いのですが、机に置いた物を手持ちで撮影する場合にはカメラと被写体の距離を意図的に取らないとならず、場合によっては無理な姿勢が必要だったので、気軽に普段使い出来る物では有りませんでした。

 EF 24-105mm F4L IS USM Ⅱでは解像感は大幅に改善されたものの、最短撮影距離は据え置きの45cmなままだったのは残念ですね。

EOS 5D Mark Ⅳの作例

SEGA ラブライブ! サンシャイン!! スーパープレミアムフィギュア
津島善子 青空Jumping Heart


EF 100mm F2.8 USM マクロ
ISO 100
F 9
1/8
WB マニュアル
ピクチャースタイル スタンダード

グッドスマイルカンパニー
レーシングミク 2011 ver.
PVC製塗装済み完成品フィギュア


EF 100mm F2.8 マクロ USM
ISO 100
F 9
1/8
WB マニュアル
ピクチャースタイル スタンダード

キューズQ With you -みつめていたい- 1/7 伊藤乃絵美 Ver.2

EF 100mm F2.8 マクロ USM
ISO 100
F 9
1/10
WB マニュアル
ピクチャースタイル スタンダード

アルター
魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st
フェイト・テスタロッサ 私服Ver.


EF 100mm F2.8 マクロ USM
ISO 100
F 9
1/10
WB マニュアル
ピクチャースタイル スタンダード

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