NEEWER NL660 撮影用 LED 照明

 どうも、Nimbusです。

 Twitterの投稿からコトブキヤのトルハコに採用されているLEDライトがNEEWER NL660Sと言う事を知り、ライトとしての性能は変わらない、NEEWER NL660と専用デフィーザー、スタンドのセットを中古を購入してみました。

 NEEWERはニューワーと読むそうです。

NEEWER NL660シリーズ

 NL660は3200Kと5600Kの色温度の異なるLEDを330個づつ、合計660個を使ったLEDライトで、電源は付属するACアダプターの他に、ソニーのNP-F970リチウムイオンバッテリー(対応を謳っているNP-F550は2001年1月にソニーのサイトでの掲載が終了しているので既に生産されていないと思われます。)が使える、価格の割には性能の良いLEDライトとして評価されている製品の様です。

 NL660で人物撮影を行う際には、光量や照射面積が不足する状況もあるそうですがフィギュアの様な模型撮影には充分な性能の様です。

 NL660は動画撮影にも対応した製品なので、市販コントローラーを使ったLEDテープの様に、フリッカーによる縞模様は出ません。

 NEEWER NL660には、コトブキヤのトルハコに採用されているNL660Sの様に、ライト部分を同じくした、様々な派生モデルが存在します。
 私はNL660の入手を切っ掛けに、後述する、NL660アドバンスNSL660を購入しました。

 NEEWER NL660は専用デフューザーを取り付けても、写真左の電球型LED照明を取り付けたライトバンクよりも大幅に小型化出来ました。

演色性

 NL660シリーズはいずれのモデルでも、演色性の目安となる指標値CRI96以上を謳っているので、今まで使っていたRa90の電球型LEDよりも、演色性は良さそうです。

 デジカメで撮影した際に色が肉眼で見た時と大きく違ってしまうのは、照明の光の成分が偏りが原因です。
 演色性を犠牲にして、人の目には感じにくい光の成分を少なくすると、消費電力を下げる事が出来ます。
 演色性の低い照明は、人の目には違いがそれ程なくても、デジタルカメラで撮影した画像や映像には大きな違いとして現れてしまいます。

 光の成分の偏った写真や映像をソフト等で調整するのは、白黒写真をカラー化するのと同じ様な事なので、簡単な事ではないと思います。
 綺麗な色で写真や動画を撮影したい場合、光の成分が満遍なく含まれる、演色性の高い照明が必要となります。

 演色性に付いて完全に理解するには、非常に高度で専門的な知識が必要になるので、私にはとても説明しきれませんが、ざっくり言えば、演色性や演色評価数(CRI)はRaと言う数値で表され、数値が100に近い程、満遍なく光の成分が含まれ、太陽光に近いと言う目安です。

 白熱電球や色評価用蛍光灯、カメラ用ストロボはRa100を満たすので、撮影での定番でした。
 何れも専門性が高く、高価で、消費電力も大きいので家庭用の照明に蛍光灯が普及して以降は一般的ではありませんでした。
 直管型の色評価蛍光灯は一般的な蛍光灯に比べると割高なものの、照明としては比較的安価です。

 家庭用の蛍光灯だと比較的値段の高いパルックプレミアでもRa84くらいです。
 一般家庭向けで消費電力と演色性のバランスを取った結果だと思います。
 写真電気興業のRIFA-Fが光源に電球型蛍光灯を使っていた時には、Ra84を高演色を謳っていました。

 LED照明は手回り始めた当初は、消費電力を追求した製品が多かったので、演色性は二の次でしたが、少しづつ演色性の高い製品が出回り始め、以前このブログの「撮影用に高演色電球型LEDを買ってみた」でも紹介した様に、Ra90を超える電球型LED照明が出回り始めていました。

 NEEWERの販売する660 LEDライトは撮影用に開発された製品で、何れもCRI96以上を謳っています。
 国によってはRaの代りにCRIと表記する様なので、Ra96以上と考えて良いのだと思います。
 Ra100の撮影用照明機材には及びませんが、業務用にも使われている様なので、十分な性能だと思います。

 上の画像は、専用デフューザーを取り付けたNEEWER NL660を左右斜め前から2灯、上からはRa90の電球型LED照明を取り付けたソフトバンクで照らして、エレナ・ブラヴァツキー(キャスター)ver.2EOS KissX9iで撮影した写真です。

 背景紙が異なりますし、三脚で固定して低感度で撮影して、現像ソフトで調整を行っているので、条件はかなり異なりますが、同じカメラとレンズを使い、Ra90の電球型LEDを取り付けたライトバンクで、左右斜め前と上から照らして、撮影した写真です。

 Ra90の電球型LEDでも発色はそんなに悪くなかったので、差は撮影者の好みの範疇に収まっている様に思います。

 上からの照明は専用リモコンで制御できるNL660アドバンスを購入しました。
 写真を撮影した時点では、NL660アドバンス用に購入したNL660シリーズ共通 専用ディフューザーはまだ届いていませんでした。

 上からの照明は、今まで使っていたライトバングに比べてずっと低い位置になったので、リモコンが無くても手動での調整が問題無く出来る様になりました。

 ライトバンクを吊り下げていたアーム先端の1/4ネジに取り付けられる様に、ミニ自由雲台と、ライト用の金具を組み合わせてみました。
 電球型LEDライトを取り付けたライトバンクよりもかなり重いので、上から吊るす場合はそれなりに注意が必要です。

 NL660アドバンスを使うと、色温度がデジタル制御出来ないNL660が不便に感じたので、NSL660とスタンドの2台セットを購入しました。

 NSL660裏側の色温度や明るさのパーセント表示はNL660アドバンスよりも見易くなっています。

 NL660アドバンスは写真左の専用リモコンで、NSL660はスマホアプリで色温度や明るさを調整できます。

 NL660アドバンスNSL660共に、本体側でも明るさと色温度の調整が可能なのでNL660Sの上位互換品です。

 NL660アドバンス付属の専用リモコンの操作性は、スマホアプリよりも良かったので、リモコンの操作性を優先するならNL660アドバンスを、背面の表示の見易さを優先するならNSL660お勧めします。
 リモコンが不要ならNL660Sが価格面で有力な選択肢になるでしょう。

まとめ

 NEEWERのLED照明は3年以上前から使っていた電球型LEDを取り付けたライトバンクに比べて大幅に小型化出来、色温度や明るさも調整出来る様になりました、
 3年分の進歩と言えるでしょう。

 2022年10月時点では、NEEWER NL660よりも、NL660Sの様な新しい派生モデルの方が、便利で安いと思います。

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