ZBrushはどの程度の性能のデスクトップPCで使えるのか?

どの程度の性能のデスクトップパソコンであれば、ZBrushが使えるのか、自分なりの考えを書きました。

 ZBrushはそれほど高い性能を要求しないので、ここ数年で発売されたメインメモリー用RAMが8GB以上搭載されているパソコンであれば、殆ど問題が無いと思います。
 ただし、私が行っている様な光造形機での出力用途だと、単純な形状程、分割とポリゴン数を増やさないと、表面が滑らかになりません。以前作った艦これの鹿島を例にすると、出力用の完成データでは 1パーツ当たり数万~十数万ポリゴン程度、合計数百万ポリゴンなものの、途中段階は、数千万のポリゴン数になってしまうので、そう言う物を作る場合は、ノートパソコンでは難しいと思います。少なくとも Surface Pro3 では表示がカクカクして使い物になりませんでした。デスクトップパソコンではそう言う事はありませんでした。
 下の鹿島は、ZBrush4R7をCPUがCore i7 3770Kを搭載しているパソコンで使って作りました。RAMは32GBを搭載していましたが、ZBrushで使用しているメモリは4GBを少し超える程度でした。

 ノートパソコンはSurface Pro3以来購入していない為、現在の製品がどんな感じかは全く分からないので、デスクトップパソコンを前提とした話になります。
 Surfece Pro6には心が引かれる物があるのですが、性能的にはデスクトップパソコンの代替にはなりそうも有りません。
 デスクトップPC並みの性能を有するゲーミングノートPCなら話が変わって来ると思うのですが、デスクトップPCよりも高額なので自分は使った事が無く、どんな感じか分かりません。



 自分の場合は他のソフトとの兼ね合いや、趣味も有ってメインPCをCore i9 9900Kにしたで紹介している自作パソコンを使っていますが、ZBrushで快適にモデリングを行うのには、そこまでの性能は必要ありません。

 自分が使った範囲で一番古い物では、Core 2 Dou E8500に8GBのメモリでは中盤までは特に問題無く進められました。自分の場合、ツールやサブツール管理が雑なのでやたらに増えたり、高いSDivレベルを扱う事が多い為、終盤だと処理が重くなりがちですが、整理整頓を行えば、問題無くモデリング出来るみたいで、下記のツイートの様に、実際にそのスペックで出力用OBJファイルの生成まで行っている実例も有ります。

 自分はZBrushを導入する前からCore i7 3770KCore i7 2700Kのパソコンを使っていました。RAM容量は当初は8GBで、メモリの価格が下がるのに従い、16GB、32GBと増やして行きました。
 メモリを増やしたのは、他のソフトとの兼ね合いもあっての事なので、ZBrushのみを使うなら8GBでも十分でした。3770Kと2700Kとでは性能的に大きな差が無いので、ZBrushでの使用でも体感出来る様な差がありませんでした。3770KからPCI-E Gen3に対応しているので、そちらの方が好まれ、現役で使われている数も多い物の、体感出来る差はないので、CPU以外の構成が同じで5,000円近くの価格差があるなら、2700K搭載パソコンでも良いと思います。
 何れも中古品を前提とした話で、新品や新古品では経済性は全く無いと思います。

 Core i7 2700K以降のCPUは第7世代のCore i7 7700Kが登場するまでは大差がない感じでZBrushをモデリングする上では、4770Kや4790Kは性能は向上しているものの、価格差程の性能差は体感し辛いと思います。
 価格と性能の兼ね合いを考えると、Core i7だと、2700Kか3770K、それより性能が高いのが欲しいのであれば7700Kや8700K、9700K、現行製品で安上がりにしたいなら第8世代以降のCore i3、とにかく高性能ならCore i9 9900Kと言う具合になると思います。
 AMD製品は、ここ数年ではA10 9700EとRyzen5 2400Gしか使ったことが無いので、他の製品は良く分かりませんが、Ryzen5 2400Gは新しい分Core i7 3770Kよりは快適でした。多分Ryzen7 1800Xや2700Xだと、非常に快適なのは想像に難くないものの、自分自身で使った事が無いので実際にどんな感じなのかは分かりません。

 ZBurshを使うのでも早いパソコンを使うに越した事は有りませんが、ZBrushに限らず、デジタルモデリングは、操作しているよりも考えている時間の方が長い為、ZBrushでモデリングを行う目的でであれば、10年位前の製品となる、CPUはCore 2 DuoならE8500か、E8600、RAM 8GBと言う構成でも使えない事はありません。つまりCore i7 なら何でも良く、RAM容量は8GBかそれ以上であれば問題無い筈です。但し、 性能が低くても流通数が少ないために価格が高い物も有るので、 性能と価格のバランスから言えば、前述の通りとなります。

 ZBrush2018からGPU演算を使う機能が登場したので、PCI-Eのグラフィックカードは、GoForce GTX 1050Tiみたいな2万円くらいまでの比較的安価な物でも入れておくに越した事は無いと思いますが、無くてもZBrushでのモデリングには支障は無いと思います。
 自分はGeForce GTX 1080TIを使っていますが、こちらはは3D-Coat等のZBrush以外の用途の為で、ZBrushのGPU演算を用いる新機能も使っていないので、ZBrushの快適さには貢献していません。
 現行製品のグラフィックカードの中では GeForce GTX 1660 TIが性能と価格のバランスが良い様です。
 グラフィックカードは消費電力が高く、パソコンに搭載されている電源では対応できない場合があります。搭載されているのがATX規格の電源であれば交換可能です。安いい物なら数千円で売られています。
 場合によってはグラフィックカードはパソコン本体よりも高額になる場合があります。グラフィックカードや電源の金額を上乗せして、処理能力のより高いCPUが搭載されたパソコンを買うのも有効な選択肢だと思います。

 交換用のATX電源を購入する場合、性能と価格のバランスを考えると、700Wの前後の製品から選ぶと良いと思います。PlatinumやGold、Silver、Bronzの順で効率が高いのですが、故障のし難さとは関係ない指標(高いクラスの高価な製品ほど信頼性の高い部品を使われているのですが、どんな製品でも壊れる時は壊れます。)なのと、通常の使用では高いクラスを使って節約した電気代では、購入価格の差を埋められないので、一番下のBronzでも問題ありません。ただ、現在の高価な電源は大抵、PCI-EやSATA等の電源ケーブルが着脱可能なプラグイン方式になっているので、必要なケーブルだけ使う事が出来、整備性を良くすることが出来るので、下の写真のCX850M(650Wで比較的手軽な価格のCX650Mもあります)の様なプラグインケーブルに対応した製品を購入する事をお勧めします。

 システムドライブがHDDの場合は、SSDに交換しましょう。
 5000円くらいまでて購入できるSATAのSSDでも、HDDに比べ大幅な高速化が行えますし消費電力も抑えられます。以前なら問題になった寿命も現行品であれば先ず問題にならす、システムドライブにHDDを使うメリットは現在はありません。
 どんな製品でも、突然壊れて使えなくなる事がありますし、それはHDDもSSDも一緒なので、データやZBrushのUIや環境ファイル、Quick Saveファイルは、システムドライブとは別の、複数の外付けHDDやSSDに保存しておくと良いでしょう。そうすれば作業に使っているパソコンが壊れても、別のパソコンですぐに復旧できます。ZBrushだけなら120GBくらいでも十分ですが、容量単価も比較的安いので200GBを超える物から選ぶと良いと思います。

 予算が十分に取れない場合は、中古パソコンか、中古部品を購入しての自作パソコンになるかと思います。
 自作パソコンは全てが自己責任で、1台だけを組み立てる場合は同じ性能の中古品よりも高くなる場合が少なくないので、自作パソコンの趣味が無いのであれば、近くにある店か、大手通販店で中古パソコンを買うのが良いと思います。

 予算が十分に取れるのであれば、現行製品の性能の良い物を買うと良いと思います。
 例えば、アマゾンで売られている、CPU Core i9 9900K RAM 32GB グラフィックカード GeForce RTX 2080搭載のIiyamaのゲーミングPCで30万円位、グラフィックカードを最上位のGeForce RTX2080Tiが搭載されているDellのハイエンドPCで42万円くらいです。
 そこまで高価なパソコンでなくても10万円台前半のパソコンでも現行製品なら問題無くZBrushでのモデリングは行えると思います。例えば、Core i7 8700K RAM16GB の自作PCが13万円くらいでアマゾンで売られているので、これにGeForec GTX 1050 Tiを搭載すれば、15万円程度。ZBrushの設定や、制作した作品のデータ保存用に外付HDDを2台購入して、キーボードとマウス、適当なディスプレイを合わせても、20万円以内に収まる筈です。

 ドスパラフロンティアツクモVSPECの様にBTOパソコンを扱っている所なら、予算や希望に応じた構成が可能なので、そちらで相談するのも良いでしょう。

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