Goot 自動はんだ吸取器 TP-100



どうも。Nimbusです。
Goot(太陽電気産業株式会社)の自動はんだ吸取器 TP-100の中古品を購入しました。
はんだごての様に加熱した吸引口で半田を溶かして、小型モーターで動作する電動ポンプの力で吸い取り、基板にはんだ付けした部品の取り外しに使う工具です。
主に業務用に使われる工具の様ですが、電子工作やなどではんだを扱うDIYでも利用される様です。
基板や配線からはんだを除去する方法としては、はんだごてと併用する銅繊維や吸取器の方が、安価で一般的な様ですが、練習や熟練を要するので私には向いてない感じでした。
Goot TP-100は相当前から販売されている製品みたいで、中古品がたまに売られているので、私は程度の良さそうな中古品を購入しました。
新品だとアマゾンでも販売されている様ですが、Yahoo!ショッピングや楽天の方が安い傾向です。
Goot TP-100と同じ様な価格帯で、吸取りを電動で行う国内メーカー品は 白光 FR301-81があります。
白光 FR301-81は Goot TP-100と比べると新しい製品の様です。
私が購入した時点では新品価格はGoot TP-100の方が安かったのですが、販売している場所によっては白光 FR301-81の方が安い事もあります。
どちらも消耗品が通販ショップで手軽に入手出来、長く使える製品の様なので、どちらを買っても間違いはないと思います。
ネット通販では同様の機能を持つ安い海外製品も流通していますが、信頼性や消耗品の供給などを不安に感じたので、購入対象は国内メーカー品に絞りました。



Goot TP-100のコンセントプラグは3ピンで、一般的な2ピンプラグに変換するアダプターが付属していました。

Goot TP-100の温度調整には小さめのドライバーが必要です。
温度調整は頻繁に使う機能では無く、設定した温度は変わらない方が望ましいので、欠点とは言えないでしょう。


Goot TP-100の温度設定を最大にして、5分位加熱すれば、既製品の鉛フリー半田も溶かして吸い取り、実装パーツを取り外す事が出来ました。
鉛フリーと思しき既製品のはんだを吸引口に当ててから吸い取れる様に溶かすまでには時間が掛かるので、思った程は快適では有りませんでした。

加熱に5分程度掛かるのは、私が購入した物はヒーターが劣化しているのかとも思ったのですが、説明書にも電源を入れてから5分待つ様に指示されているので、どうやら正常な様です。
はんだ吸取器はんだごてよりは加熱に時間が掛かる物なのかも知れません。


Goot TP-100付属品のスタンドはケースへの収納を優先している為か、あまり使い勝手が良い物ではありません。

Goot TP-100用にGootのはんだコテ台 ST-76を購入しました。
対応を謳った製品ではありませんが、問題無く使えています。

Goot TP-100は加熱する吸引口を浮かせて置ける様な構造になっているのと、スタンドも付属しているので、コテ台は必ずしも必要では有りませんが、有った方が便利です。
Goot TP-100は消耗品の交換が必要の無い程度にしか使っていませんが、気になったのはパイロットランプが無いので、通電して加熱しているのを、見た目だけで確認し辛いのは不便に感じました。

Goot TP-100の前に、加熱する機能のある吸引器は安価な物も試していました。

こちらはヤフオクで2000円位で購入した物です。


Goot TP-100は溶かしたはんだをモーターポンプで吸引するのに対して、こちらはバネの力で吸引する物です。
国内メーカー品だとサンハヤト はんだシュッ太郎NEOに当る製品です。

加熱に必要な時間は正確には測っていませんが、 Goot TP-100よりは長い印象です。
自分が鉛はんだではんだ付けした箇所には問題無く使えました。
無鉛はんだを使っていると思われる、既製品のはんだ付け分部に強めに当て続けても、溶ける様子が全くなく、既製品に実装されているパーツを取り外すのには使えませんでした。
鉛はんだは溶かすのには充分でも、無鉛はんだを溶かせるまでは加熱出来ない様でした。
サンハヤトのはんだシュッ太郎NEOは無鉛はんだへの対応を謳っているので、この様な問題は無さそうです。


何度か使って詰まったので分解した所、内部構造はこんな感じでした。
無鉛はんだに対応しない事と、構造に不安を感じたので、安いはんだ吸い取り器を使い続ける気にはなれなかったので、 Goot TP-100の中古品を購入しました。
まとめ
Goot TP-100は加熱に思ったよりも時間が掛かるが、既製品の実装部品を取り外すのには問題無く使えている。
白光 FR301-81の方が実売価格は少し高いが、新しい分使い易そう。
サンハヤト はんだシュッ太郎NEOも良さそう。
1件のピンバック
ロジクールM570 チャタリングを根本的に解決した | Nimbusのデジタルブログ