実体顕微鏡の架台にカメラを取り付ける

 実体顕微鏡の架台を使って真上からデジタルカメラで撮影したいと思い、レオフォト C-32Yahooショッピングマップラメラで購入しました。

 レオフォトC-32は同社のHC-32用に発売されている、雲台取り付け用部品です。

 レオフォトHC-32のポールは32mmの様だったので、実態顕微鏡の架台の太さ32mmのポールにレオフォト C-32が適合するのではないかと思い購入してみました。

 真上からカメラで撮影する用途では、以前から使っている、LPLのコピースタンドが最適なの機材なのですが、台の部分が大きいのが難点でした。

 レオフォト C-32と実体顕微鏡の架台の組合せが、真上からのカメラ撮影に利用できるのであれば、場所の問題が解決できるのではないかと考えた次第です。

 レオフォト C-32はポールを把握する樹脂部品に出っ張りがあり、そのままでは架台のポールには取り付けできませんでした。

 当初は架台のポールが太すぎるのかと思いましたが、ノギスでポールの太さを計測してみた所32mmよりもほんのわずかに細いみたいなので、レオフォトHC-32のポールは32mmよりも随分と細いのかも知れません。

 レオフォト C-32の樹脂部品の出っ張りを上手く削れば使えそうなので、出っ張りをリューターで慎重に削り落とした所、丁度良い把握具合に仕上がりました。

 加工前の写真は残念ながら撮影していませんでした。

 レオフォト C-32は3/8ネジなので、そのままでカメラのネジ穴には取り付けられません。

 応急的にであれば、マイクスタンドを使ってカメラスタンドを作ったで紹介した、「エツミ 1/4″(M)-3/8(F) ワイドアダプター ブラック VE-6960」を使う手もあります。

 短時間であれば問題は有りませんでしたが、構造的に、普段使いする気にはなれませんでした。

 アルカスイス互換のクイックリリースのネジ穴は3/8なのでそのまま取り付けられます。

 レバータイプのクイックリリースは、メーカー毎の微妙なレール幅の差を吸収できず、ブラケットの互換性に難があるのと、写真の様な安価な物は不良品率が高い(5つ買って3つがレバーロックが正常に機能しない)ので、一流メーカーで揃えるとかではなく、安価な汎用品を色々使いたい場合、クイックリリースはネジ式をお勧めします。

 カメラにもアルカスイス互換ブラケットを取り付ければ、手早く着脱が可能です。

 マクロレンズを取り付けたデジタルカメラや、最短撮影距離が短いコンパクトデジタルカメラであれば、そのままでも問題無く使えるのですが、撮影距離が取れる方がレンズやパースの選択肢が増え何かと便利です。

 架台自作するのに使えそうな、基部部品とセットで売られていた350mmのポールを購入しました。
 350mmのポールは、架台に元々取り付けられていた250mmのボールと、取付部分のネジが同じだったので、無加工で交換出来ました。

 写真は350mmのポールは架台に、250mmポールはセット売りしていた基部部品に取り付けた時の様子です。

 高さが350mmのポールでもまだ高さが不足している様に感じたので、太さが32mm、高さが500mmのポールを購入しました。
 500mmのボール350mmポール同様に同様無加工て架台に取り付け出来ました。

 500mmのポールには、基部の部品も付属していました。
 SZ4045の購入時に付属していた架台に使われている基部と、全く同じではないものの、とても良く似ています。
 詳しくは調べていない物の、台の部分も売られている様なので、基部やポールは同じ規格に沿った製品なのかも知れません。

 コピースタンドの方が撮影距離は取れるのですが、500mmポールを取り付けた実体顕微鏡用の架台も実用上は充分な撮影距離が確保できる様になりました。

 実体顕微鏡の鏡体を取り付けたままでも、デジタルカメラを取り付けて使う事が出来ます。

 レオフォト C-32でカメラを取り付けた、実体顕微鏡用の架台は、コビースタンド程ではないものの、操作性は悪くなく、台分部は小さい物の重量のある金属の厚板なので安定感は高く、LPLのコピースタンドの代わりとしては理想的な物となりました。

 把握具合も丁度良く、カメラを取り付けた状態でネジを最大に緩めても、ジワジワとずり落ちる感じで、急に落下する事はなく、高さの微調整が簡単に行えます。

 レオフォト C-32は5000円前後で売られている物で、加工が必要な事を考えると割高感はありますが、機能的には満足していて、買って正解でした。

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