Oculus Quest 2でMediumを試してみた

 以前の記事では軽く触れるに留まったAdbe Mediumに付いて紹介します。

 MediumはOculusが開発したもので、当初はOculus Mediumとなっていましたが、OculusがMediumをAdbeに売却したので、現在はAdbe Mediumが正式名称みたいです。ただ、ストア等ではOculus Mediumの名称も使われています。
 Adbe Mediumになった事で、Oculus以外でも使える様になると面白いのですが、2021年5月の時点ではOculusのPC VR専用となっています。
 Oculus QuestOculus Quest2はパソコン用OculusアプリのOculus Linkと言う機能によりPC VR用VRゴーグル(ヘッドセット)としても機能します。

 MediumはVRで立体造形を行うソフトとして、当初から、Oculusユーザーに無償で提供されているPC VR専用ソフトです。
 MediumではOBJやFBX、STLと言った3DCGソフトや3D CADで作ったデータを取り込んで造形に使う事も可能です。この機能を利用して、3Dプリンターで出力する為に作っている3DCGモデルを、立体視で形状確認する事も出来る様になっています。


 Mediumがインポートに対応するファイルはOBJ、FBX、STLの3種類です。
 私はZBrushのエクスポートで生成されるOBJファイルや、購入したスキャンデータのOBJファイルをMediumに使っています。

 100万頂点でも読み込む事が出来る一方で25万頂点のモデルは上手く読み込めなかったりするので、ZBrsuhのDecimation Masterでポリゴン数を減らす場合は、色々試してみる良いと思います。
 頂点数を減らし過ぎると、形状が大きく変わってしまう場合や、表面が荒れてしまう事もあるので、丁度良い塩梅を探って行くと良いでしょう。

 Mediumにオブジェクトを読み込む方法は、右手コントローラーのXボタンのメニューの

「ファイル > メッシュを粘土として追加」

からインポートにするのが一番手っ取り早いと思います。
 これ以外にも左手コントローラーのメイヤーメニューから、メッシュを読み込ませてから、メッシュを粘土にする方法もありますが、手順が多くなるだけで違いは無い様です。

 Mediumでのオブジェクトの読み込みは、バウンティボックス内をボクセル化している様なので、バウンティボックスが大きければ解像度は低く、造形が甘くなります。
 バウンティボックスを100%にすれば先端部分が欠損する事があるので、98%くらいが適当でしょう。

 読み込んだモデルに彩色は可能ですが、マスキング機能やレイヤー機能等が無い為、使い物にはならないですね。
 UV展開してテクスチャーマップを適用できるなら、かなり違ってくるとは思うのですが、Mediumはポリゴンメッシュではなくボクセルでのモデリングの様なので、技術的に難しそうですね。

 パソコンを無線LAN機能のあるルーターに有線接続し、Oculus Quest2を無線接続する事で実現する、Oculus Air Linkと言う機能による無線接続でも十分実用的です。
 
 私の自室の環境では無線LANがそれ程高速では無く、USB接続の方が安定してるのと、3DCGモデルを閲覧するだけならケーブルは気にならない一方で、無線接続の場合、たまにカクカクする事があるのと、電池の減りが早いので、私の環境や使い方ではOculus Quest2が無線化するメリットよりもデメリットが上回る感じでした。

 Mediumの動画キャプチャー機能で、トレジャーフェスタ・オンライン3で販売したアイテムの原型向けのデータを紹介する簡単な動画を作ったりもしてみました。

 現状のMediumでは塗り分けしたモデルを表示する事は出来ませんが、形状把握と言う目的には十分有用です。

 Mediumへの不満点は沢山あり、PC VRアプリなので高機能化しても良いと思いますし、機能が変わらないのであれば、パソコンを必要としてないQuest用が出せるとも思ういます。
 私としてはMediumの様なモデリング機能は無くて良いので、PC VRでテクスチャーを貼り付けたOBJやFBXが手軽に閲覧できるQuest用アプリが欲しい所ですね。


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