塗装前のホコリ対策


プラモデルや、ガレージキットのレジンキャストキットの部品は、静電気が帯電してホコリを引き寄せ易い素材で作られています。
空気の乾燥する冬場はより静電気が帯び易く、ホコリを巻き込んで塗装してしまう事が少なくありません。
塗装時のホコリ対策には、塗装環境の掃除が一番重要なのですが、掃除には限界があるのと、衣服からも小さな糸クズ等が付く事があるので、季節に関わらず、塗装面からホコリや静電気を取り除く対策が必要となります。
今回は塗装にホコリガ巻き込まれない様にする為に、塗装前のホコリ取りや静電気除去に便利な物を紹介します。



3M タツククロス 7910J
弱い粘着剤が染み込んだ不織布です。
塗装する面のホコリや小さいゴミを取り除きます。
粘着剤は、自分が使っている限りでは、塗装面に付着したり、塗装にダメージを与えたりする様な事はありません。
模型用としてはあまり一般的でない様ですが、塗装直前に使う、塗装面にホコリを巻き込まれない様にする為の物してはとても効果があり、一番のお薦めです。
3M タツククロス 7910JはYahoo!ショッピングや楽天市場、アマゾンで購入できます。

3M タツククロス 7910J は一枚一枚が大きいので、はさみなどで切って使うと良いと思います。
使用後にビニール袋やジッパー袋にいれておくと繰り返し使えます。

模型用途で販売されている、最も一般的な物は、タミヤのモデルクリーニングブラシだと思います。
2,000円近くする物なので、刷毛としては高価ですが、除電用品の中では安価な部類で、模型店や家電量販店の模型コーナーなどで扱っています。
塗装前のホコリや静電気を落とすだけでなく展示している完成品のホコリをおとすのにも有用で、模型イベントの展示品に使われているのを良く見ます。

柄はキャップになっていて、小さなブラシが付いています。
ただ、小さい方のブラシにに静電気除去効果があるかは分かりません。


エンジニアのスタティックガード。
家庭向けに販売されているエレガードと似た様な物ですが、こちらは比較的塗装を溶かしにくいので、下地塗装の上からでも使えます。
以前、完全乾燥したラッカー塗料の塗装面にエレガードを使ったら、何もしなくても塗装面が荒れてしまう事がありましだか、 スタティックガードではその様な事はありませんでした。

速乾性で、乾燥後にティッシュペーパーで拭き取っても、塗装が落ちる事は有りませんでした。

スタティックガードを塗布して乾燥しないうちに拭き取ると、エナメル溶剤を染み込ませたティッシュ程度にはラッカー塗料の表面を削りますが、成分が浸透して下地になっているサーフェイサーが落ちると言った事は有りません。
乾燥後であれば、油分で塗装を弾く事もないので、彩色前に、下地塗装の上から使う分には特に問題無さそうです。


SSDのイオンブローガン PIEZONIZER AGZⅡ。
除電効果のあるエアダスターですが、電源とエアーが必要なのが難点です。
現行品はAGZⅢ。ペン型のANZ-SC3もありますが、AGZⅢの方がトータルとしてはコンパクトだと思います。
ワンダーフェスティバル2019夏向けに美遊(魔法少女)を塗装して以降は、電源のACアダプターが行方不明なので、汎用品のACアダプターが使える様にコネクター部品を取り寄せ中です。
ACアダプターが見つかるか、取り寄せ中の部品が届いたら、機能している様子を動画に撮影して、Youtubeに投稿したいと考えています。
2019年10月10日にイオンブローガン ピエゾナイザ AGZ-Ⅱを改造したを投稿しました。


実用的な圧力の連続噴射にはMAX AK-HL1270Eを使わないとなりませんが、ホコリを吹き飛ばすだけなら、間欠噴射でもよく、それであれば一般的な塗装用のコンプレッサーでも使用できます。
夜間に釘打ち用のコンプレッサーは使いたくないので、塗装用のワーサー30Dにも使える様に、エアー入り口の部品を交換して、クレオスのカプラージョイントを取り付けています。
コンプレッサーに付いては模型製作用のコンプレッサーで紹介しています。

ブラシハンガーにも引っ掛けられる親切設計。