ガレージキットのキャスト素材

 キャストキットを多く作りたいならこの離型剤で少し紹介したキャスト用レジンを、もう少し詳しく紹介します。

 SB4黒鈴小径がワンダーフェスティバル(ワンフェス、WF)やトレジャーフェスタ・オンライン(TFO、トレフェスオンライン)等の模型イベントで販売するガレージキットには、里見デザイン 造形レジンキャストノンキシレン180秒タイプホワイトを使用しています。

 私がガレージキットを作るのに最初に使ったのは、ウェーブ レジンキャストEX 2kg (ノンキシレンアイボリー)でした。
 当時は白に近いアイボリーのキットが多く、自分が組立塗装する時にも、その方が作り易かったので、 ウェーブ レジンキャストEX 2kg (ノンキシレンアイボリー) のニューアイボリーと呼ばれる白っぽいの成形色が気に入っていました。

 暫くすると白いレジンのキットが多くなり、自分で作っていても、その方が良い様に感じたので、ウェーブ レジンキャストEX 2kg (ノンキシレンホワイト)を使い始めました。
 「白いレジンは比較的粘りがなく、脆いと」と言われていて、 ウェーブ レジンキャストEX 2kg (ノンキシレンホワイト)ウェーブ レジンキャストEX 2kg (ノンキシレンアイボリー) と比較すると、細い部分が折れやすい様に感じましたが、実用に問題になる程でなかったので、暫く使い続けました。

  里見デザイン 造形レジンキャストノンキシレン180秒タイプホワイト が発売開始した時に試してみたら、脆さも解消され、値段も比較的安価で、真空脱泡に使える180秒硬化タイプだったので、2022年1月現在でも使い続けています。

 常圧注型や、加圧注型ではより硬化の早い里見デザイン 造形レジンキャストノンキシレン120秒タイプホワイトが使いやすいと思います。

 遠心脱泡機は試した事が無いので分かりません。

 レジンキャストとは

 レジンキャストとは、シリコーンゴムで作った型に樹脂を流し込んで、樹脂部品を成型する方法です。
 「レジン」は「樹脂」、「キャスト」は「流し込み」を意味します。

 上写真は旭化成ワッカーシリコーンM8012で作ったエレナ・ブラヴァツキー(チャイナドレス)を作るのに使ったシリコーンゴム型の1つです。

 レジンキャスト製法で作られ模型は、「レジンキット」や「キャストキット」、「レジンキャストキット」などと呼ばれます。
 シリコーンゴムの型は小さい物だと数千円で買える材料と工具で作れるので、ガレージキットでは最も一般的な製造方法です。

 レジンキャストは歯科技工用に使われていた物が、美術用途や模型にも使われる様になり、現在の様に、画材店や模型店、家電量販店の模型コーナーで材料や工具が販売される様になりました。

 レジンキャストキットに使われる樹脂は、殆どの場合、二液を混合すると硬化するウレタン樹脂です。

 ウェーブ レジンキャストEX 2kg (ノンキシレンアイボリー)
 ウェーブ レジンキャストEX 2kg (ノンキシレンホワイト)
 里見デザイン 造形レジンキャストノンキシレン180秒タイプホワイト
 里見デザイン 造形レジンキャストノンキシレン120秒タイプホワイト

 上記の4点はいずれもウレタン樹脂材料です。

 ウレタン樹脂は混合してから2~3分くらいで硬化開始するので、その間にシリコーン型に流し込ます。
 ウレタ樹脂は硬化開始してから10~30分くらいすると十分に固まり、シリコーン型から取り出せる様になります。

 上の写真はシリコーンゴムで作った型にウレタン樹脂を流し込む直前の様子です。
 ゴム型に使ったシリコーンは旭化成ワッカーシリコーンM8012です。

 上の写真は、シリコーンゴム型に里見デザイン 造形レジンキャストノンキシレン180秒タイプホワイトを流し込んで成型した、美遊(魔法少女)の樹脂部品です。

 透明パーツを成型する時には、ウレタン樹脂同様に二液性ですが、硬化時間が長くて気泡が残り難い、エポキシ樹脂が使われる事が多い様です。

 上の写真はデコレジーナと呼ばれるエポキシ樹脂製レジンです。
 ドール用のレジンアイを作るのに買いました。

 エポキシ樹脂は混合してから硬化開始するまでに数時間、型から取り出せるのには12~48時間ととても時間が掛かります。

 エポキシ樹脂よりも早く硬化するウレタン樹脂にもホビーキャストNX 透明の様な、透明レジンもあります。
 ウレタン樹脂は硬化が早く気泡ができやすいので、気泡の無い複製品を作るには真空脱泡機を使う様です。

 エポキシ樹脂の硬化時間を短縮する為に、加熱する場合もあります。

 写真はエポキシ樹脂同様に硬化時間が掛かるボークス 造形村 透明シリコンの硬化時間を短縮する為に、リサイクル店で買ったおしぼりウォーマーを使っている様子です。
 シリコーンやレジンは暖め過ぎると原型が変形したり、素材が痛むので、おしぼりウォーマーには、アマゾンで購入したサーモスタッを取り付けて、温度調整できる様にしています。 

 24時間硬化のエポキシ樹脂を、 サーモスタッドで温度調整しているおしぼりウォーマーで加熱すれば、4時間程度で硬化させる事が出来ます。

 まとめ


 ウェーブ レジンキャストEX 2kg (ノンキシレンアイボリー)
 ウェーブ レジンキャストEX 2kg (ノンキシレンホワイト)
 里見デザイン 造形レジンキャストノンキシレン180秒タイプホワイト
 里見デザイン 造形レジンキャストノンキシレン120秒タイプホワイト

 上記4点は、短い期間で販売が終了してしまう事が珍しくない模型材料の中では、かなり長く販売されている定番商品なので、安心して使えると思います。

 真空脱泡機を使う場合は、硬化開始までに余裕のある180秒タイプが必須です。
 真空脱泡機を使わないなら、180秒タイプ、120秒タイプ、どちらも問題無く使えます。

 初めて複製するのであれば、硬化時間に余裕のある180秒タイプをおすすめします。上の中なら里見デザイン 造形レジンキャストノンキシレン180秒タイプホワイトですね。

 透明な複製品が作りたいならデコレジーナの様な透明エポキシ樹脂。
 エポキシ樹脂は複製に時間が掛かるので、ガレージキットに付属させる部品の様に短期間に数る必要があるなら、真空脱泡機を用意した上でホビーキャストNX 透明を使うのがよいでしょう。

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