真空ポンプの排気用オイルフィルターを交換した


自作真空脱泡機用真空ポンプ、タスコ TA150XXの排気から、油分を取り除くのに使っていた、スーパーミストセパレーターのエレメントAME-150C 02Bが寿命を迎えました。
写真の状態は、スーパーミストセパレーターのエレメントが飽和してピンクに染まり、染料で赤く染まったオイルが排気と一緒に漏れ出ている状態です。

交換用のエレメントを調べてみたら、TA150XXの排気量が270L/minなのに、スーパーミストセパレーターの定格流量は200L/minと、大幅に不足していました。

AME-250Cなら定格流量は500L/minと十分みたいなので、AME-250C-02に交換する事にします。
交換用のエレメントAME-EL250も購入しました。


スーパーミストセパレーターの手前にメインラインフィルターを取り付けると、スーパーミストセパレーターのエレメントの負担を軽減でき、寿命を延ばせるみたいなので、定格流量が300L/minのAFF2C-02も取り付ける事にしました。

従来の排気は、マフラー部品を取り寄せ、PT1/4用のタップでネジ穴を開け、コーキング剤で本来の排気用のスリットを塞いだものに、PT1/4エルボを取り付けていました。
ネジ穴を開けたマフラーの樹脂部品は、肉厚が薄く、強度的に不安があたので、以前から別の物に交換したいと考えていました。

G3/4のオイルキャップが適合するみたいなので、これにネジ穴加工を行い継手を取り付けてみました。



オイルキャップは樹脂製なものの、圧力に耐えられる様に肉厚で、リブ構造にもなっていたので、タップで開けたネジ穴にPT1/4のエルボが思いの他しっかりと固定され、純正マフラー部品改造品の様な、強度的な不安は解消されました。
オイルキャップだと、仮に破損しても、数百円で買えるのと、税込4000円以上する純正のマフラー部品の様にシーリングの手間も不要なので、気軽に交換できます。


PT1/4のネジ穴を開けるには、PT1/4タップとタップハンドル、下穴用の11mmドリルを使います。
オイルキャップのネジ穴加工の様子を動画にしてYoutubeに投稿しました。

G3/4オス-G1/2メス変換ネジに、G1/2オス-PT1/4メス変換ネジを取り付けた物も、真空ポンプへの取り付けは可能でしたが、継手の取付位置が高くなるのと、真空ポンプのネジ穴に負担がかかりそうなので、こちらは使いませんでした。

メインラインフィルターをスーパーミストセパレーターは、ホースとワンタッチカプラーで接続する方式を予定していて、ブラケットやクランプ(ウエーブ ブラシハンガーHGの同等品)を用意していましたが、こちらも使いませんでした。


オイルキャップに取り付けたPT1/4エルボや継手は、フィルター2つの重量程度では問題無さそうだったので、フィルター同士はニプルで接続して、両方とも真空ポンプに固定する事にしました。

取付はシールテープを巻いて、捻じ込むだけです。
プライヤーレンチやモンキーレンチがあれば簡単に出来ます。


リークチェックを使い、排気漏れが無いのを確認しました。

真空ポンプを運転して、一分以上排気を当て続けたキムワイプです。
濡れているのが、オイル漏れした時にも使っていた、出口の金具やホース由来なのか、フィルターをすり抜けたポンプオイルや湿気なのかは判断付きませんが、仮にフィルターのすり抜けだとしても、許容範囲だと思います。


置き場所の都合で、フィルターはこの方向に取り付け直しました。
動画で解説しました。動作の様子も収録しています。
真空脱泡機を使う機会は少し先になりそうなので、今回は以上です。