エナメル塗料の溶剤とリターダー
エナメル塗料のゴールドはハンブロールが良いでも書いた通り、エナメル塗料は溶剤が銘柄毎に異なるものの、タミヤとガイアノーツ、ハンブロールのメタリック系の塗料は、同じ溶剤で使う事が可能です。
私はウィンザー&ニュートンのぺトロール(油絵用の絵の具の溶剤)の一種、アーチスト・ホワイトスピリットをタミヤやガイアノーツ、ハンブロールのエナメル塗料用の溶剤として以前から使っています。
これは臭いがマイルドなものの、タミヤのエナメル塗料よりも溶解力が強く、揮発性が高い為乾燥も早いので、非常に便利です。
75mlで500円強からと、容量単価が高いのが難点ですが、私の場合、塗料の濃度調整と、筆を洗う時に少量使うのみなので、一瓶で数体のフィギュアが作れるので、懐にはそれほど痛くありません。
ウォッシング等で大量に使う場合は、タミヤやガイアノーツのエナメル溶剤を使えば良いのだと思います。
アーチスト・ホワイトスピリットの乾燥の速さや揮発性の高さが問題になる事もあり、塗り終わる前に調合した塗料が乾燥してしまったり、密封性の低いハンドラップでは中身がどんどん減ってしまったりと言う難点もあります。
模型用に売られているアズワンのハンドラップに入れていたアーチスト・ホワイトスピリットの少なくない量が揮発していたのに気付き、慌ててコーナンで売られていたニードルノズルタイプのフリー容器に移しました。
ハンドラップは、使う時にだけ液体を入れ、使用後は、元の別の容器等に液体を移す使い方をする物なのかもしれません。
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少なくない量のアーチスト・ホワイトスピリットを揮発させてしまった、アズワンのハンドラップは、もう使う気になれないので、評判の良い、ホーザンのZ-76クリーンポットに変えてみました。
ホーザン Z-76 クリーンポットは口が広く、溶剤を入れるのは楽な物の、アズワンのハンドラップの様に、元の容器に戻すのは難しそうです。
密封性は高いみたいなので、入れっぱなしでも問題無いのかも知れません。
念の為、アーチスト・ホワイトスピリットは使う直前に入れたいと思います。
クリーンポットにラッカーシンナーを入れてを試して見ましたが、使い勝手はアズワンの物と変わらない感じでした。
しばらく置いて、密封性を確かめてみたいと思います。
ラベルは、以前紹介した、ブラザーのラベルプリンターのラミネートテーテープで作っています。
印刷面がラミネートで保護されるので、シンナーで拭いても印刷が溶けないので、大変便利です。
テプラにはラミネートテープの設定がないので、ラミネートテープの為に買い足したのですが、値段の割に使い勝手が良く、気に入っています。
塗料の乾燥が早過ぎる場合はリターダーを加える事で、乾燥を遅くする事ができます。
模型用のエナメル塗料は、元々乾燥が遅いのもあってか、メーカーからはエナメル塗料用のリターダーは販売されていないみたいです。ただ、ウィンサー&ニュートンのサンソダー微臭溶剤が模型用のエナメル塗料のリターダーとして使える様で、エナメル塗料用のリターダーとして販売している模型店も存在します。
写真は自分が購入した物です。
まだ使っていませんが、評判は悪くないみたいで、自分で使ったら報告したいと思います。
アーチスト・ホワイトスピリット同様の75mlの他に、250ml入りの大瓶も販売されています。
アーチスト・ホワイトスピリットを入れたフリー容器は100ml用の他に、60ml、300ml、500mlを様々な溶剤に使っています。
又、自分は使っていないものの、200mlもあります。
ラッカー塗料用のシンナーやIPAを入れて数年使っていますが、特に問題はありません。
内蓋があるので、数カ月単位での長期保存にも適しています。
ラベルは剥がして使う物の筈なのですが、とても剥がしにくい紙ラベルなので、ペーパーソルベントを使って剥がしています。
剥離する力は石鹸水と変わりませんが、揮発するので洗浄が不要なのと、紙に貼ったシールにも使える利点があります。