今までに使った3Dプリンター

 Formlabs Form1+に落ち着く、2015年までに購入したKudo3D Titan1以外の3D出力機を紹介します。
 この記事で紹介する機種は全て売却したので今は手元に有りません。

ローランドDG MODELA MDX-20

 3Dプリンターに分類される場合もあるが、切削機として扱うのが一般的。
 個人向けCNCフライスとしては一番有名な製品で、これでフィギュアを造形してている人も居たが、高額なのと、有機的なフィギュアを作るのに適当な自分に扱えそうなソフトが見当たらなかったのと、運用には高度な知識が必要そうなの敬遠していた。

 3Dスキャナーやデジタルモデリングに関心を持ちはじめた2012年半ばに浅井真紀さんのブログやUstreamでのWFカフェの動画、グリズリーパンダさんのブログ等を見ていたらZBrushを使えば有機的なフィギュアの造形が可能そうなのと、MODELA MDX-15/20の中古価格が手の届く範囲になっていたので、程度の良いMDX-20を2013年5月に購入した。

 モデリングの方を習得するのに試行錯誤している間に、3Dスキャナーの機能は面白い物の時間が掛かり過ぎる。色々工夫しても動作音が気になる。削り出しに時間が掛かり過ぎる。モデリングワックスは繰り返し使えても高精細なほど先端工具の損耗が激しく出力コストがそんなに安くない。両面の切削は大変。と言うデメリットが顕在化し、フィギュアを作るのであれば熱溶解式3Dプリンターの出力品を加工した方が現実的だったので、RepRap Mendelを購入して暫くして手放した。

RepRap Mendel

 2013年末にヤフオクで55,000円で完成品を購入。
 RepRap規格の3Dプリンター組立キットが2万円以下で購入できる様になった2019年現在では、相当割高だが、当時としては非常に安価な製品だった。

 動作する部分が多いので、整備や調整が大変。フィラメントが詰まる度にヘッドを分解清掃しないとならない。プラスチック素材を熱で溶かするので火災が心配。常時換気しない環境で使用すると健康被害のリスクがある事が報告される。と言う具合に、使って行く内にデメリットが顕在化していたのと、自分の用途では光造形機の方が適していたので、購入から一年が過ぎ、Kudo3D Titan1が届いて出力出来るのを確認した時点で手放した。

XYZ Printing ノーベル1.0

 Form1+が届いた後の2015年4月に販売開始した製品で 2019年3月現在でも購入可能
 家電量販店でも取り扱いがあり、レジンが500ml2本で15000円程度と安価で入手性も良く、レジンの自動投入も先進的。出力サイズがForm1+と同等。発売直後なのに安売りしている店があったと言う事で発売直後に購入。

 専用ソフトのソフトの使い勝手はPreForm同様に良く、出力自体は問題無く行えたが、レジンの収縮率が高いのかForm1+の出力品よりも微妙に小さく出力される。XY解像度が0.3mmと粗く、出力品に柔軟性も無い。と言う結果の為、Form1+と併用するのは難しそうなので売却した。

 後にアマゾンのレビューやツイッターで、上手く出力出来ないと言うレビューやツイートを散見したが、自分の個体でテストした範囲ではそう言う問題は無かった。Form1+同様、常時インバーター式のUPSで給電して、室温を23度前後に安定化させていたのが良かったのかも知れない。

FSL3D Pegasus Touch

 Form1+と同時期の製品で、試して見たいと思ってた所に、個人売買で入手する事が出来た。
 外観はForm1+に比べるとかなり安っぽいものの、ビルドプラットフォームの大きさが180mm四方と大きく、レジンやレジンタンクもForm1+よりも安く入手できるので、期待していたが、Form1+に比べて出力に時間が掛かり過ぎるので、テスト出力のみで売却した。

おわりに

 2015年時点ではForm1+が一番使い易く、出力品質も安定していたので、後継機のForm2に買い替えるまで、2年間使った。

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